グース350


学生時代に乗った2台目のバイク、それがSRX(3型)でした。実はそれまで、シングルはただ非力であると思うばかりで魅力を感じていませんでした。SRXを買ったのも当座の間に合わせのためでした。ところが、このバイクに乗って驚きました。たしかにパワーはないのですが、楽しいのです。エンジンから伝わる鼓動、そして路面を押す感触。シングルの楽しさにはまってしまいました。それから、思いもかけずSRXを長年乗るのですが、さすがに古くなってきます。そのころ巷では5バルブのSRXの登場がささやかれておりました。次は、これしかない、そう思いました。そして、5バルブSRXの登場を待つことにしたのです。何年か待ちました。しかし、なかなか新型は登場しません。そこで、SRを購入しました。といっても、5バルブSRXを待つ間のためのものです。5バルブSRXを待つことに変わりはありませんでした。ところがです・・・信じられない知らせが入ったのです。「SRXの販売終了」ありえないことでした。YAMAHAは、シングルに真正面から向き合ってきたはずだったのです。5バルブSRXも当然出るものと信じて疑いませんでした。ところが、旧型のSRを残し、それでいて最先端であるはずのSRXを廃止するというのです。当時、訳の分からないブームで確かにSRは売れていました。しかし、それまでのYAMAHAの姿勢を考えればSRXをこそ大事にするはずなのです。しかし、この決定です。YAMAHAならば、人気にとらわれず本当に良いものを追求してくれる。そう信じたからこそ何年も待ったのです。大変な失望でした。さて、それからしばらくしたある時、ふらっとバイク屋をのぞいていると、そこに置かれていたのが、このグース350だったのです。青と銀2台が置かれていました。シングルでありながら攻撃的な装備。それまでも、GOOSEの存在は、もちろん知っていましたし、関心もありありました。しかし、SRX系を重視してきたため、深く考えてみたことはなかったのです。しかし、改めて見てみると、非力なシングルにこれだけの装備をほどこした車両が他にあるのでしょうか。持てる最高の技術で、最高のものを作り上げる。グース350こそがその本道を追求したシングルであると直感的に理解されたのです。数日後には迷わず購入することとなりました。
            
[マフラー]


[サイドカバー]








[オイルクーラー]
GOOSEの定番です。ヨシムラDSCチタンサイクロンを装着。SUZUKIと言ったらやはりヨシムラです。

GOOSEの純正のサイドカバーは悪くはないのですが、フレームの最も美しい部分を隠してしまいます。そこで、サイドカバーを交換しました。6年ほど前に、雑誌の広告を元に購入しました。ショップは忘れてしまいましたが、FRP製で質感も良く、よくできています。純正サイドカバーをはずした後の、フレームパイプの穴端には、たしかYAMAHA TZM50Rのものだったと思います。フロントフォークトップのキャップを装着し、穴をふさいでいます。

アールズ4.5インチ13段のものを装着しています。純正でも良いオイルクーラーが入っていますが、
さらに冷却能力が上がりました。
[フロントフォーク]


[ブレーキ]






[タイヤ]
ヨシムラ製です。あこがれていたのですが、販売終了ははるか昔のこと、なかなか見つからず、1年探して入手できました。

ブレンボ キャスティングキャリパー。6ポットのものと比べても非常に軽量であることから選択しました。バネ下荷重のことを考慮すると、この選択がベストではないでしょうか。ダブルディスクも必要ありません。ブレンボ16φラジアルマスターと組み合わせで使用しています。パッドは、ノーマルのディスク用にステンレス対応のものです。ひじょうに扱いやすいです。

DUNLOP GPRα-10
 GOOSE純正とはく比べるべくもありません。剛性がまったく違います。ハイグリップタイヤですが、これまでのものに比べて、グリップするのにがさがさする感じが無くなりました。リアが非常に安定しました。
[メーター]



[テンプメーター]



[フロントマスター]




[トップブリッジ
]
GSXR750Rのものを装着しました。メーターのガードとして、デイトナ製のメーターバイザーも装着しています。防風効果も意外とあります。

グースは油温も気にしたいところです。確認ができて安心です。時間の確認ができるのも、特にツーリングでは嬉しいところです。

ブレンボ16φラジアル。引いた分だけきき、非常にコントローラブルです。ブレーキランプスイッチは機械式を使用しています。タッチも自然です。フルードタンクのステーは、自作しました。

ヨシムラ制は、今やなかなか手に入らない。そこで、純正品をひたすらヤスリがけしました。バフがけでは光りすぎるので、研磨剤ピカールで仕上げました。
トップブリッジ固定のキーシリンダーが外れずたいへん苦労しました。
[テールカウル]








[クリアレンズ]
グースは、もともとシングルシートを念頭にデザインリされています。シングルシートが似合います。しかも、リアに人が乗ることはまずありません。(拷問です。)しかし、市販されているシングルシートカウルや板を用いると、収納スペースが使えなくなってしまうのが痛いところです。そこで、自作を試みました。アルミ板を型抜きし、リアシート下部の固定機構部分に固定しました。大きな違和感もなく、リアシートと同様にして脱着が可能です。

ウィンカーにクリアレンズを装着。YAMAHAビーノのリア用クリアレンズを使用しています。
[キャブレター] TMR-MJN。SUZUKIといったらヨシムラ。ヨシムラといったらMIKUNIです。グレイと赤に処理されたMJNは、見た目も美しいです。日常での使用を考えると、パワーフィルターがベストでしょう。セッティングも(個人的にですが)なかなかよい状態で、きちんと回ってくれます。ノーマルと比べレスポンスが全く変わります。もう、ノーマルには戻れません。燃費は、ノーマル時リッター当たり26kmだったものが、32kmになりました。しかし、ヨシムラでは、電話相談もたいへん丁寧に行ってくれます。うれしいことです。
[点火コイル] イグナイターはASウオタニのSPUを装着しました。現在グース用で購入できる唯一のイグナイターでしょう。それに合わせ点火コイルも交換しています。このイグナイターは、レブリミットを調節できるのが特徴です。点火コイルも発火は相当に強力で、メインジェットもTMR用最大のもので何とかセッティングが出ました。それまで装着していた、ノロジーホットワイヤーと比べても、良い感じです。
[リアサス]



[ショックレバー]
WP製。オーリンズと迷いましたが、外装のシルバーと合うものを選びました。ノーマルと比べきちんと動いてくれます。ピボット部も強化してあります。

ホームページkamoairを運営されているkamo様より購入させていただいたピロクッションレバーです。リアの安定感が激変しました。サス交換以上にお勧めです。すばらしいパーツです


SUZUKI GOOSE 350

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